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手作り結婚式のプランニング

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結婚記念のドキュメンタリー映画を撮影

結婚記念のドキュメンタリー映画を撮影_d0096813_512422.jpg結婚式にビデオはつきもの。
でも私たちはビデオカメラを持っていませんでした。

ビデオカメラを調達しないといけないな。
でも誰が撮るんだろう。

撮ってる間は食べられないからかわいそうじゃないか。


ふと思いつきました。
カメラマンごとレンタルできないかと。

そして、さらに突飛なアイデアを思いつきました。

どうせなら、映画をつくっちゃえ、と。

クリエイターたちが集うインターネット掲示板で映画監督の卵を募集し、
自由にドキュメンタリー映画を撮らせることにしました。

最初に手を上げたのが、きつい撮影現場のバイトで日銭を稼ぎながら
映画監督を夢見るフリーター青年、F君。

結婚式の前後2週間にわたり、ほぼ連日、カメラが入り撮影が行われました。

結婚式の場面は、ほんのわずかで、メインはその前後の日常場面。
日常に結婚式がやってきた、といった感じ。

結婚式のあと、1ヵ月間の編集作業の後、映画が完成。
こんな映画です。→ 「明るい部屋」 監督:古舘勝義 (2004年・94分)

秋に結婚式の会場をまた借りて、結婚式の参加者が再会し、
完成した映画の上映会を行いました。

映画制作費としてF君に、10万円お支払いしました。(安くてゴメン!)
これも全部自分で手配し、ウェディング業界を使わなかったからできたこと。

監督さんはこの映画を、多摩フィルムフェスティバルに出品したそうです。
残念ながら賞は取れませんでした。

でも、これがきっかけで思わぬ展開に。
ウェディングビデオを撮影する小さなベンチャー会社にカメラマンとして入り、
何百組もの結婚式にたずさわることになりました。

あっというまに出世して、共同経営者のような立場にまでなったそうです。
管理職のしごとは忙しく、それなりに充実していたそうですが・・・

そんな彼から、先日、すごく久しぶりに連絡があり、
相談したい事があるので、と我が家に遊びにきました。

お土産にもらった葛餅を食べながら話を聞くと

ある日、私たちの結婚式映画のときに撮ったような、
新婚夫婦のドキュメンタリー映画を編集する仕事を請け負い、
それがすごく楽しかったそうです。

われわれの映画を撮影していたときのことも思いだし、
「ああ、僕はこういうこと(ドキュメンタリーの制作)がやりたかったんだ!」
ということに気付いたそうです。

すぐに勤め先に辞表をだし、
本格的なドキュメンタリー映画を撮影する会社に
転職することを決意したんだそうです。

われわれの結婚式の映画を撮ったことが、
F君の人生の大きな転機になったんだなあ、と思うと、
なんだか不思議な気持ちです

人生って面白いね!
by sugi-tak | 2007-03-09 03:59 | 映画を撮りました